Linux におけるトピック仮想環境（virtualenv, venv）の作成と使用

前提条件

• Linux 環境（Debian/Ubuntu, CentOS/RHEL 等）
• Python 3.x（venv モジュールは python3.3 以上が必要）

virtualenv の導入

virtualenv は独立したPython環境を作成するためのツールです。

sudo apt update
sudo apt install python3-pip
pip3 install virtualenv

venv の使用

venv は Python 3.3 以上が標準で搭載される機能で、virtualenv より簡単に使用することができます。

虚拟環境の作成

python3 -m venv myenv

上記コマンドは myenvという名前の新しいPython仮想環境を作成します。

虚擬環境への入力

source myenv/bin/activate

このコマンドで、現在のShellセッションをmyenv環境に切り替えていきます。シェルプロンプトが(myenv)に変わることで、現在の状態が確認できます。

パッケージのインストール

pip install requests

この例では、requests ライブラリを virtualenv 環境にインストールします。venv であればこのように直接インストールし、virtualenv の場合は myenv/bin/pip を使用してインストールします。

虚擬環境の終了

deactivate

このコマンドで仮想環境を終了し、元のシェルに戻ります。

virtualenv と venv の比較

特徴	virtualenv	venv
標準機能	不可	可
インストール方法	pip install virtualenv	Python3.3以上が標準で搭載
パッケージ管理	myenv/bin/pip	pip

結論

venv はPython3.3以上であれば標準で使用できるため、新規プロジェクトではvenvを使用することをお勧めします。既存のプロジェクトにvirtualenvを使用している場合でも、venvとの互換性が非常に高く、簡単に移行可能です。

このチュートリアルで説明した方法を踏まえて、Python開発においてより安全で効率的な環境を作成できるようになります。